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熱奏甲子園に見る伝統校 ~ 天理高校

マツヤ代表の鈴木です。

以前の記事で『熱奏甲子園』(ブラバン甲子園)をご紹介しました。

1塁側・3塁側アルプススタンドで繰り広げられるブラスバンドの応援演奏という「もう1つの甲子園」ですね。



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高校野球の強豪は吹奏楽でも強豪というパターンが非常に多く、演奏会とは全く異なる過酷な環境で必死に応援している姿に心打たれる訳ですが、その中でも名門中の名門がやはりありまして、甲子園の歴史を陰で支え続けてきたブラバン応援の視点からその伝統に触れてみたいと思います。



2015_97_天理高校
天理高等学校
(画像:朝日DIGITALより)




甲子園ではお馴染み過ぎる奈良県の有名校「天理高校」ですね。そして、天理の応援は、その独特なスタイルでも有名なんです。




まずはおさらいw



天理高校の応援で有名過ぎるのはワッショイ天理ファンファーレでして、とりわけ『天理ファンファーレ』は超有名過ぎです。と言いますか、今ではどの高校でも出塁や得点の場面で演奏しますから逆に「え?コレって天理が元祖なの?」と思ってしまうくらいですが、当時の天理高校吹奏楽部顧問の先生が作曲されたオリジナルです。ですから一般的な『天理ファンファーレ』という呼び方を天理ではしません。単に「ファンファーレ」と言います。自分達のファンファーレであり、他校が天理のファンファーレを拝借しているからです。

そして、『ワッショイ』の前に「基本3曲」を抑えておかねばなりません。

確かに『ワッショイ』は超有名ですが、これはチャンステーマですから、普段よく耳にするのはむしろ「基本3曲」が圧倒的に多いのです。つまり、通常時の応援は主に下記の3曲が繰り返されるということです。稀に他の曲も演奏されますが、基本的にこの3曲を繰り返すのが天理の応援です。コンクールの常連ですから他の曲も演奏できるのですが、高校野球の応援ではこの3曲。流行などには左右されず、ほぼこの3曲。これが天理の伝統なのです。



1.Our Boys Will Shine Tonight(セントポール)
2.オーラ・リー(ラヴミーテンダー)
3.オブラディ・オブラダ





立教大学第二応援歌の通称『セントポール』は他校でも良く演奏される「ててーて てーてーて ててーててー」のメロディですね。横浜高校の「ててーて てーてーて よこーはまー♪」も有名かと(柳沢慎吾さんの「ひとり甲子園」も含めてw)。

『オーラ・リー』はあのエルビス・プレスリーの「ラヴミーテンダー」です。そして『オブラディ・オブラダ』は言わずもがなのビートルズですね。伝統でありながら洋楽というのは興味深いところです。

普段はとにかくこの3曲が繰り返されます。



それでは、おさらいが済んだところで(笑)、下記の動画を見てみましょう。『オーラ・リー』で始まり、出塁するや間髪入れずにファンファーレ、その後は『Our Boys Will Shine Tonight』と続いてまたファンファーレ、そして『ワッショイ』が流れます。得点圏にランナーが進んだのでチャンステーマの出番ですね。




2012年(第94回大会)より



『ワッショイ』の後でまたもやファンファーレですが、2度連続で演奏されているのはおそらくタイムリーヒットで出塁した分のヒッティングファンファーレと3塁走者生還によるホームインファンファーレということでしょう。得点では違うファンファーレを演奏する高校が多い中で天理では同じファンファーレを演奏回数で使い分けています。天理のファンファーレはコレだからです。その後は『オブラディ・オブラダ』も演奏されています。見事と言う他ない絶妙なタイミングでファンファーレが高らかに奏でられた後はまるで何事も無かったかのように元へ戻るのが天理の応援なのです。



それではいよいよ『ワッショイ』をさらに詰めていきたいと思いますが(笑)、残念ながら今年(2015年)は1回戦で敗退してしまいました。それでも演奏されていますよ。一緒に「ワッショイ」したいから甲子園に赴くファンも少なくありませんし、これが演奏されなかったら学校に苦情の電話が入るというくらい、もはや甲子園名物ですからねw




2015年(第97回大会)より



天理(1塁側)の応援を対戦相手である創成館(3塁側)から撮ってる動画ですが、演奏が始まった途端に「ヤバい」とざわつき始めるのが分かりますよね。この「ヤバい」が、あの『ワッショイ』が始まった威圧感からくるのか、あの『ワッショイ』を聴くことができた喜びからきているのかは分かりませんが、「基本3曲」とは雰囲気を全く異にする、不協和音を意図的に盛り込んだ独特のムードが堪りません。何より演奏開始時の超低速!そこから徐々に速くなっていきます。しかも、最後に得点して実に美しいファンファーレも流れますからホントしびれますよね!



熱奏甲子園2015第4日「天理vs創成館」 - togetterまとめ
http://togetter.com/li/860656





さて、こうした応援が伝統的にどれほど遵守されているかを確認するため、ずっと過去の試合を見てみましょう。そして、天理に負けないくらい有名な智辯和歌山の応援では「魔曲」と称される必殺のチャンステーマに『ジョック・ロック』があるのですが、それと比較して『ワッショイ』もやっぱり魔曲だな~と思わずにいられない場面がありました。




1990年(第72回大会)より



今の生徒さん達のお父さん・お母さんに近いくらいの年齢に今はなっている25年前の大先輩達(今でもコンクールなどと重なって現役部員が揃わない時には臨時応援に駆け付けることもあります)が同点の9回裏で最後の力を振り絞って演奏していますが、今と全然変わらない。(笑)

しかも、サヨナラなるか?という最後の攻撃なのに応援が普段通りなんです。智辯和歌山なら『ジョック・ロック』が、習志野ならば『レッツゴー習志野』が先頭バッターから流れる場面ですよココ。それでも天理は「基本3曲」から始まるんです。むしろ涼しげに演奏している感じさえします。最後だというのに、なんか牧歌的w

簡単に2アウトを取られますが、3人目のバッターが死球で出塁します。ヒットでもないのにファンファーレが鳴るのはさすがに最終回だからでしょうか。そして、サヨナラのランナーが出たことで対戦相手はタイムをとります。

その時に忽然と流れ始める『ワッショイ』……。

この瞬間の雰囲気の変わり具合にぞくぞくします。場の空気を変え、球場全体を味方につけてしまうまさに魔性の1曲ですよね。じわじわ忍びよってくる感じに対戦相手は不安を掻き立てられるような、さぞいや~な気分になるのではないでしょうか。



そして次のバッターが……結末は劇的でした。

『ワッショイ』がチャンステーマとして、そして魔曲として威力を発揮した瞬間でした。

校歌斉唱の後、アルプススタンドへ挨拶に向かう球児達をファンファーレが煌びやかに迎えています。



連綿と、そして脈々と受け継がれる伝統をブラバン応援からも窺い知ることができますよね!(^^)



※動画を拝借させていただきました方々に御礼申し上げます。

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Author:マツヤ代表鈴木
名古屋市中区(伏見)の地で1962(昭和37)年より創業のレストランです。

「広小路に生まれた名古屋の味」をモットーに、名古屋名物「味噌かつ」やマツヤ名物「厚切り大とんテキ」などをご用意し、豊富なアルコールと多数の一品料理で居酒屋としてもお使いいただけます。

伏見で働く方々の止まり木として、憩いの場として、そして接待の場としてご愛顧いただいております。

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